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FoZZtone

メンバー

Vo/Gt. 渡會 将士 (わっち)
Gt. 竹尾 典明 (竹王)
Ba. 菅野 信昭 (キャノン)

サポート
Dr. 武並“J.J.”俊明 (キャプテン)

旧メンバー
Dr. 越川慎介 (こっしー)

活動履歴

2003年 9月 現メンバー+旧メンバー(越川慎介)で活動開始
2007年 5月 メジャーデビュー
2010年 9月 ドラマー越川慎介 脱退
2011年 インディーズレーベルに移籍
2015年 3月 活動休止

Discography

Studio Album

Single

Compilation Album

  • bestEarly Best Album 2007-2009(2013.04.17)

Other Album

  • (2019.05.14 現在)

管理人執筆「音楽文」

FoZZtone についての音楽文。
ありがたく掲載いただきました。

進化の先に火星が見えた時
- FoZZtone という名の宇宙に魅せられて -

管理人と FoZZtone

とにかくセンスの塊のようなバンド。
シャレてて、色気があって、ポップでロック。
真っ直ぐ刺さるようなパワーがあって、熱さと涼しさのバランス、芸術的。
その不思議な均衡をズバッと突き抜ける感覚美にあふれた音楽性と歌詞に、
ひたすら唸らずにはいられないバンド。


サウンドは、私が普段好んで聴く音楽と比較するとやや軽め。
そのギャップがあるだけに、
出会った当初ここまでハマるとは思っていなかったし
ハマったらハマったで面白いほどズブズブだった存在。
メジャー調でポジティブな曲調や、軽快で心地の良いフレーズが多いのだけど、
それでいて、仕上がりに感じる熱量が高い曲、
はたまたストレートに、爽やかでサラリとした曲、
逆に思いっきりガツンとしたハードでロックな曲まで、
音楽性の幅が多彩で広い。
なのに、
なぜか各曲に「FoZZtone っぽさ」を随所に感じるマジック、
それ、どうやったの!?と真顔で問い詰めてみたくなる。
そんなサウンドの主軸にいる、
通称「竹王」の繊細さとパンチの強さを合わせ持つ華やかなギターがとても好きだし、
そのカラフルな曲たちを自由自在に歌い分けるわっちのボーカル、
とにかく魅力的。
どの曲聴いても「渡會将士だ、わっちだ」とすぐ分かるのに、
曲に合わせてガラリと表現を変えてくるあのボーカルは、
「七色の声」とでも言うべき輝かしさ。

これが、あのセンスフルなメロディとサウンドに乗った時の奇跡を見よ!
・・・と、
声を大にして言いたくなるのが FoZZtone 。

そしてもうひとつ、
目が離せない、というより離させてくれないわっちの作詞。

それに関してはもう、これです。

惚れた。

「情熱は踵に咲く」とか
「朝日が怒りを焼く前に 素晴らしい世界だなんて言う前に 俺を暴いてくれ」とか、
この、魔法のような言葉づかいを見よ。
それでいて、熱量あるメロディに乗せる
「進めば必ず着く」みたいなストレートな詞とか、
「巡る水の身 earth to earth 絶えず燃える血 ash to ash」みたいな美しさのある詞とか、
ホント、細かいことはいいです。惚れました。

あのボーカルにしてこの作詞。
分かりやすく贔屓な意見だが、この人、天才だと思う。

ちなみに、FoZZtone の楽曲はすべて、作詞はわっち。
作曲もわっちが一番多い。
初期の方が、ギター竹王の作曲の比重が高かった。
ベースのキャノンも少し、曲書いてます。


出会いは別のバンド、「brainchild's」。
元々イエローモンキーファンの私、
ギタリストのエマが手掛けるこのプロジェクトの
第7期体制ボーカリストとしてわっちを知ったのだけど、
その圧倒的に華のある主役な歌声と、変幻自在な表現力、
聴いてすぐに電撃が走った。
さらりと涼やかで爽やかな歌声から、
ぐにゃぐにゃでニョロニョロにひねくったクセのある歌声まで。
どの歌聴いてもわっち感に溢れてるのに
歌う曲が変わればガラリと色が変わる自由自在さ。
同じ青でも、青にはこんな色もあったのかと思わせるような彩りの鮮やかさで、
そんなボーカル聴きながら、
なんだこの人は、
もしかしたら私は、とんでもない人を見つけてしまったかもしれない、的な感じに陥るまではすぐだった。

それで、ルーツを辿って FoZZtone を聴きはじめ、
えぇ!なによ!FoZZtone めっちゃいいじゃん!!
となって、それで一気に陥落。
一目惚れならぬ、一聴き惚れ状態。

普段の私は、重低音が効いたアグレッシブで熱っぽい音楽をこよなく愛していて、
brainchild's 第7期も、どちらかと言えばその路線。
でも、FoZZtone はそれとはだいぶ違う路線と言って良い。
私は元来、前者のような音楽たちの、
ハートをがしっと鷲掴みにされて、ウワーッ!っと激しく揺さぶられるような、
もしくはその魅力を「見せつけられる」というより更に
「浴びせられる」ようなところがたまらなく大好きなんだけど、
FoZZtone の場合はそうじゃない。
見たこともないくらいシャレたカッコよさをバァン!と見せつけられて、
あちら側から「どうだァ!」とか「オラ聴けぇ!」とか言われているわけでもないのに
気付いたら耳にぶっ刺さってて、
何これ!何これ!って言いながら、気づいたら後をついて行っちゃってる。
なのに、
感じるパワーは引けを取ってない。
身軽な感じがあるのに、同じくらい圧倒される。

元来の好みと逆に位置するからこそハードルは高くなるはずなのに、
そのハードルを軽々と越えていく感じ、
本当にお見事だし感服するしかない。
何度も言うが、
シャレてるのに熱を失ってないって、本当にセンスがズバ抜けてると思う。


ちなみに、一聴き惚れした作品は「Reach to Mars」。
たまたま手に取ったアルバムがこれだったのだけど、
そのたまたまに運命を感じるほど、今でもこれは一番のお気に入り。
バリエーションの豊かさと、漲るポジティブ・エネルギーは凄い。
次点、「NEW WORLD」。
聴きやすさとマニアックさがひしめき合ってるこの作品、味わい深さは本当に凄い。
手放しで褒め称えたい。とにかく好き。


だがしかし、悲しいかな。
私が FoZZtone を知った時、既に彼らは活動休止中。
おかげさまで、ライブに参加したことは一度もないし、手に入らない音源も多数ある。
映像作品もしかり。
まったく、私はいつもそうなんだ。
「LIKE より LOVE」と言えるアーティストは 2ケタには達しないような、
狭い音楽の聴き方しているのに、
そんな中で、聴き始めたとき既に活動していなかったアーティスト、これで 4組目。
もう、特技ですわと自虐自慢。
音源を聴きあさり、映像作品を見あさりながら、
チキショー!いつ活動再開するんだよ!と、
熱烈にその日を待ってます。

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